平成24年12月7日
愛知県立成章高等学校平成24年12月、商業科3年生の皆さんに2時限の授業を行いました。
1
時限目は、日本税理士会連合会租税教育推進部の租税教育(商業高校生向け)講義用テキストを用いて、1)税の仕組み、2)税金の使われ方、3)税金の種類、4)税金とは、5)申告納税制度、6)源泉徴収票などを理解していただきました。
2時限目は、私製問題を用いて、1)精算表の作成、2)青色申告書への転記、3)確定申告書の作成までを実施していただきました。
平成25年3月商業科を卒業した38名の皆さん元気ですか。私も新しい腕時計を購入して元気でやっていますよ。
さて、アンケート「税金について聞いてみたいこと」に記入していただいた質問の内、3つを紹介させていただきますね。
(質問1)本を書くともらえるいん税は、税でももらうということですか。
(回答) いん(印)税とは、本や音楽といった著作物の著作者・著作権者に対し、出版社やレコード会社などの利用者が利用実績に応じて支払う対価を言います。税という名前がついていますが税金の種類ではありません。昔、書籍に貼られた「検印紙」の費消の数に応じて対価が支払われ、この支払い方法が印紙税納付に似ているところからこう言うようになりました。
(質問2)納める税金の金額はどのように決めているのか。
(回答) 租税法律主義(日本国憲法第84条)を習いましたよね。国税については国会議員が国会で、都道府県税については都道府県会議員が都道府県議会で、市町村税については市町村会議員が市町村議会でおおむね決めています。
(質問3)税金を払わないとどうなりますか?
(回答) 銀行や農協や郵便局などの預貯金、土地や家などの不動産、といった税金を払っていない人の財産を国などに差し押さえられてとりあげられてしまいます。このようなことがないように納税の義務(日本国憲法第30条)を果たしましょう。
私の講師デビュー戦でございましたが、今後とも日々精進いたしましてより解りやすい授業をお届けにまいります。
ぜひ、多くの小・中・高校の皆さまからのご指名をお待ちしております。