平成31年1月30日
豊川市立代田小学校
先日私は、豊川市立代田小学校の6年生を対象に租税教室を行いました。税理士の仕事の中に租税教育があります。その目的は、税とは何か、なぜ税金を納めないといけないのか、税はどのように使われているのかなど、独立した公正な立場で税の役割を伝えることにあります。
今の小学生は消費税があるので、私たちが子供のころよりは税が身近にあります。ただその自分が払った消費税をだれが、どのように納め、その税はどこへ行き、どのように使われるというところまでは知らない子が多く、今回は消費税の行方も講義に入れました。
1クラスずつ5時間目と6時間目の45分間で2コマの授業をしました。授業の構成は、国税庁が作成した「マリンとヤマトの不思議な日曜日」というアニメを見てもらい、税金あるないクイズをしました。そして消費税の話や公共施設にいくらお金がかかっているのか、国家予算の話をしました。国家予算については兆の単位になってくるので、数字がイメージつきにくいため、生徒一人当たりの1年の教育費が約100万円かかることや、学校を建てるのに10億円かかることをお伝えし、1億円のレプリカを実際に持ってもらい、重さを体験してもらいました。
生徒さんはとても積極的に手を挙げ、興味深く話を聞いてくれました。担任の先生を社長に、生徒が従業員さんに見立てて、所得税の累進課税の話をした時にどっと笑いが起き、とても楽しく授業をすることができました。授業の最初に税金なんてない方がいい人に手をあげていた子もそれでは困るよねと考えてくれたようです。
講師の私の方が、子供たちから知的好奇心の輝きを感じ、とても刺激になりました。